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「何故ボケる」(認知症のお話)

カテゴリ : 認知症
■ なぜボケる?(認知症のお話)

これから日本は、お年寄りの多い社会になっていきますね。年を取るといちばん心配なのは、健康のことです。心臓病、脳卒中、ガンなど死亡原因のトップ3、高血圧、中性脂肪、糖尿病など生活習慣病、腰痛・膝の痛み、足腰の衰えなど、心配の種はつきません。とりわけ、認知症(痴呆症=ボケ)は、本人にも家族にもたいへんつらい病気です。認知症になってボケてしまた本人は、なにもわからない、なにも感じないわけではありません。自分が崩れていくよう、見知らぬ世界をさまよっているよう、光や音に過剰に敏感になる、という不安におびえながら生きています。

認知症の患者数は、2005年時点で189万人です。2020年には、約300万人と予測されています。65歳以上の人口に占める割合は8.9%で、10人に1人の割合で認知症患者が増える勢いです。現在、認知症を治す手だてはありません。認知症にならないように予防する、認知症に早い段階で気付き、病状の進行を遅らせることが大切です。

■ 認知症の症状

認知症の中心となる症状には、次のようなものがあります。(中核症状)

(1) 記憶障害
直近のことを忘れてしまう。同じことを繰り返す。例えば、今朝の朝食のメニューを単に忘れただけなら、ヒントによって思い出すが、認知症の場合は食べたこと自体がすっぽり抜け落ちてしまう。

(2) 見当識障害
今がいつなのか、ここはどこなのか、わからなくなる。一般に、時間→場所→人物の順でわからなくなる。

(3) 判断力低下
寒くても薄着のまま外に出る。真夏でもセーターを着ている。段取りができない。(料理を作るため、メニューを考えたり、食材の買い物をする、調理をするといった段取りができない)

さらに、これらの主症状に付随しておこる症状があります。(随伴症状)

① 妄想 (もうそう)
しまい忘れたり、置き忘れたりした財布や通帳を誰かが盗んだ、自分に嫌がらせをするために隠したという「もの盗られ妄想」の形をとることが多い。このような妄想は、最も身近な家族が対象になることが多い。この他に「嫁がごはんに毒を入れている」という被害妄想や、「主人の所に女が来ている」といった嫉妬妄想などもある。

② 幻覚 (げんかく)
認知症では幻聴よりも幻視が多い。「ほら、そこに子供たちが来ているじゃないか」「今、男の人たちが何人か入ってきたのよ」など。

③ 不安
自分が認知症であるというはっきりした病気への認識を持つことはないが、今までできたことができなくなる、今までよりもの忘れがひどくなってきているという感覚があることは珍しくなく、不安や焦燥などの症状が出現する。また、不安や焦燥に対して防衛的な反応として妄想がみられることもある。

④ 依存
不安や焦燥のために、逆に依存的な傾向が強まることがある。一時間でも一人になると落ち着かなくなり、常に家族の後ろをついて回るといった行動があらわれることがある。

⑤ 徘徊 (はいかい)
認知症の初期には、新たに通い始めた所への道順を覚えられない程度であるが、認知症の進行に伴い、自分の家への道など熟知しているはずの場所で迷い、行方不明になったりする。重症になると、全く無目的であったり、常同的な歩行としか思えない徘徊が多くなる。アルツハイマー病に多く、脳血管障害による認知症では少ない。

⑥ 攻撃的行動
特に、行動を注意・制止する時や、着衣や入浴の介助の際におきやすい。強制や、型にはめようとすることで不満が爆発するということが少なくない。また、幻覚や妄想から二次的に生じる場合もある。

⑦ 睡眠障害
認知症の進行とともに、夜間の不眠、日中のうたた寝が増加する傾向にある。

⑧ 介護への抵抗
理由はわかりませんが、認知症の高齢者の多くは入浴を嫌がるようになる。「明日はいる」「風邪をひいている」などと口実をつけ、介護に抵抗したり、衣服の着脱が苦手であること、浴室の床でころぶかもしれないことなど、運動機能や条件反射が鈍くなっているための不安、水への潜在的な恐怖感などから生じると考えられている。

⑨ 異食・過食
食事をしても「お腹がすいた」と訴える過食がみられたり、食べられないものを口に入れる異食がみられることがあります。口に入れるのは、ティッシュペーパー、石けん、アイスノンの中身までさまざまである。

⑩ 抑うつ状態
意欲の低下(何もしたくなくなる)や、思考の障害(思考が遅くなる)といった、うつ病と似た症状があらわれることがある。うつ病では、「気分や感情の障害(悲しさや寂しさ、自責感といったもの)を訴えることがあるが、認知症では訴えることは少ない。

以上、(イーローゴ・ネットより引用)

■ 認知症の原因

認知症になる原因は様々ですが、脳血管型とアルツハイマー型で認知症のおよそ8割を占めます。

a.脳血管型
脳出血、脳梗塞などの脳の血流に関係する病気によっておこる。

b.アルツハイマー型
原因はわかっていないが、脳の神経細胞が少なくなって、脳が萎縮する病気。

c.その他
ビタミンB1欠乏症(お酒の飲み過ぎでも発症)、脳腫瘍、ホルモン異常、肝臓病・腎臓病、慢性硬膜下血腫・頭部外傷後遺症 (ちょっと転倒して頭を打ってもおこることがある)など。    

■ 認知症にならないために (予防法)    

脳血管型とアルツハイマー型の痴呆は治らないので、予防が重要です。    

【ボケないための10ヶ条】

1. 生涯学習
2. 広い関心、興味、気配り
3. 趣味と創造の喜び
4. 多くの人との交流
5. スポーツ・運動
6. 転倒などで頭部に外傷を負うことを避ける
7. 食塩摂取・食べ過ぎに気をつける
8. 生活習慣病の改善
9. 物忘れがはじまったら要注意
10. 相談は早めに    

規則正しい生活、社会との接触、手を動かす趣味にいそしむことは、認知症予防に役立ちます。また、食生活も多いに関係します。ビタミンC、E、βーカロチンを含んだ緑黄色野菜、食物繊維、青魚、大豆はおすすめです。    

また、脳血管型の痴呆も、アルツハイマー型の痴呆も、動脈硬化によって発症の危険が高くなります。血管が柔軟であるためには、ミネラルなど微量栄養元素が欠かせません。血液の中の脂質がサビて(酸化)血管の壁にへばりつくと、血管は硬くなります。亜鉛、セレン、クロムなどのミネラルは、この脂質の酸化を防いでくれます。    

また、天然の薬草にも血液の流れを改善するものがあります。心配な方は、適したものを補助的に利用するのも良い方法です。

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2012-04-03 13:04:15

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